CUBANISMO!  "Mardi Gras Mambo" Hannnival HNCD1441       

ありそうでなかったキューバとニューオーリンズの
音楽コラボレーション


初めて耳にするサウンド。キューバ音楽とニューオーリンズ音楽とががっちり肩を組んでみごとに融合したすばらしいアルバムです。ハバナを拠点に活動し、1996年にファーストアルバムを出したクバニスモはアルセニオ・ロドリゲス・スタイルのキューバン・ソンを基調にしたグループ。一方、ジョン・ブッチェ&ヨッコモ・オールスターズはニューオーリンズでジャズを演るグループ。このふたつのバンドの共演はそのふたつの音楽が深層でしっかりと結びついていることを示しているのです。ディキシーカップスのポップ・ヒット「アイコ・アイコ」がラテン音楽へと変身していくかと思いきや、マンボが、セカンド・ライン・ビートに乗って街をパレードする。万華鏡のなかのように色や形を変化させつつも、しっかり流れる共通の魂と根っこのリズム。南北アメリカのすべてのポピュラー音楽のルーツを統括する壮大なプロジェクトに心からの拍手をおくりたい気持ちです。    (イチコ)



やまもときょうこ   「ティティレオ」   DISKO PAELLA DP-7767 \2,858


街を通り抜けるカリブの涼風


「ロカ・アレグリア」に続く、われらが石川県出身サルサ歌手やまもときょうこの
第二作。ネットサーフィンという言葉があるけど、彼女の場合はソングサーフィン
波乗りこなすように「上を向いて歩こう」やら「バナナボート」やらを彼女流に乗り
 こなしていく。日本ラテン界を代表する代表するミュージシャンたちの手堅いバッ
に支えられて、軽やかに、伸びやかで、そしてちょっぴりセンチな彼女の歌世界
  はまさしく「きょうこワールド」。テイストはカリビアンだけど、サウンドはトレビア〜ン
  都会の喧騒のなかにでも、カリブの涼風を嗅ぐことができるってわけ、それも個性
的な美人やまもときょうこのからだにふりかけられたポワゾンの薫りと共にね。 (マスター)


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